帯状疱疹が増えている今こそ、“土台から整える鍼灸治療”の出番です
― 西洋医学が難治とする神経痛に、東洋医学ができること ―
「最近、帯状疱疹がとにかく多くないですか?」
ここ数年、帯状疱疹(たいじょうほうしん)を発症する方が急激に増えています。
私のまわりの医療現場でも、「帯状疱疹の患者さんが増えた」という声を本当によく耳にします。
特に、コロナワクチンを打った後に発症するケースが多いのでは?と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、世界的な医学誌でも、「ワクチン接種後に帯状疱疹が誘発される可能性がある」という報告が出てきています。
ワクチンは体の免疫に強い刺激を与えるため、潜んでいた水痘ウイルス(帯状疱疹の原因ウイルス)が目を覚まし、活動を始めてしまうのかもしれません。
ワクチンで帯状疱疹が増えて、その治療にまたワクチン?
そう感じている方も少なくないと思います。
帯状疱疹の予防のために開発された「帯状疱疹ワクチン」は、現在50歳以上を対象に推奨されており、2回の接種で4~5万円ほどかかります。
効果はおおよそ4~5年とされています。
ですが、よく考えてみてください。
帯状疱疹は命にかかわる病気ではありません。痛みはありますが、多くの方は自然治癒します。
それなのに、高額なワクチンをすべての人に…
この構造に、違和感を覚えている方もきっと多いはずです。
本当に怖いのは、「後に残る痛み」
帯状疱疹で最も厄介なのは、「治った後」に起こる**帯状疱疹後神経痛(PHN)**です。
発疹や水ぶくれが治ったあとも、ピリピリ・ズキズキと神経の奥に痛みが残り、何ヶ月、時には何年も続くことがあります。
しかも、この神経痛は西洋医学でも「難治性」とされ、明確な治療法がありません。
・痛み止め
・抗うつ薬や抗けいれん薬
・神経ブロック注射
こうした対症療法はありますが、根本的に治すことは難しく、多くの方が「この痛みと一生付き合うのかも」と不安になってしまいます。

東洋医学では、「希望はある」と考えます
鍼灸治療では、帯状疱疹後神経痛に対してもアプローチが可能です。
東洋医学では、痛みは「気血の流れ」が滞った結果と考えます。
帯状疱疹は、ストレスや疲労、睡眠不足などで免疫が落ち、気の巡りが乱れたときに起こりやすいもの。
鍼灸は、身体全体のバランスを整えながら、
- 気の巡りを良くする
- 自律神経を安定させる
- 免疫力を高める
ことで、回復を助けていきます。
私たち鍼灸師のもとには、実際に「薬ではどうにもならなかった神経痛が軽くなった」「夜眠れるようになった」という声が多く寄せられています。
これはまさに、“土台を整える”鍼灸の力です。
帯状疱疹を本当の意味で防ぐには?
帯状疱疹を予防するためには、
ウイルスを封じ込めるだけでなく、自分の体の免疫を落とさないことが大切です。
- 睡眠はとれていますか?
- 最近、ストレスがたまりすぎていませんか?
- 食事や生活のリズムは乱れていませんか?
鍼灸では、自律神経のバランスを整え、ストレスを和らげ、心と体を深くリラックスさせることで、
**「病気になりにくい体=本当の予防」**を実現していきます。
東洋医学と西洋医学、どちらも必要。でも頼り方を間違えないで
西洋医学を否定するつもりはありません。
命を守る技術、急性期の治療、必要な場面では大きな力になります。
でも、予防や慢性症状の改善においては、**「自然治癒力を高める医療」**がもっと必要だと感じています。
それが東洋医学であり、鍼灸の役割です。
あなたの体には、本来、自分を癒す力が備わっています。
私たち鍼灸師は、その力がのびのびと働けるよう、そっと整えるだけ。
薬に頼る前に、まずは自分の体の声に耳をすませてみませんか?